統合医療のすすめ!
現代の医学は、戦後から近代西洋医学によって対処療法を行ってきました。しかし、健大西洋医学のみでは対処できない疾患が増加し複雑化してきています。そこで訪米においては早くから統合医療を提唱し実践してきています。我が国は遅れて厚生労働省も「統合医療」のあり方に関する検討を開始しました。
我が国における統合医療は、これからの検討課題で実際の臨床においては未だ近代西洋医学が主流を占め、病院、個人医院において統合医療を標榜している医療機関も徐々に増え始めてきていますが、統合医療と表記されていても近代西洋医学と補完・代替医療等を併用治療しているだけであり、統合色湯と言える診療体制ができていないところがほとんどです。統合医療について、厚生労働省は「近代西洋医学と相補(補完)・代替療法や伝統医学等とを組み合わせて行う療法であり、多種多様なものが存在します。」としています。しかし、統合色湯は併用医療ではなく、近代西洋医学と東洋医学等の補完・代替医療等を体系的に総合的に進める医療であり。医師をリーダーとして各医療人間の連携を必要とします。そこには、東洋医学又は補完・代替医療の医療人も参加していなければ統合医療になりません。医師が片手間に漢方薬を調剤したり、鍼灸を施術しても統合医療ではないのです。老豪医療には正しい概念の普及が急務であると考えます。
現在、統合医療に関する学術団体は日本統合医療学会が活動を行っていますが、昨年、日本医療福祉学会、日本保健医療学会、日本未病研究学会等が発起し日本統合医療系連合学会が設立されました。この連合学会では、新たな統合医療体系として「総合医療カウンセリング」を加えています。身体的疾患の原因が精神的原因により発症する場合が増加しています。投薬、手術等のみでは治療の限界があり、肉体的疾病に対するマインド療法も治療体系に加える必要がでてきています。
厚生労働省の「統合医療」のあり方に関する検討
2012年3月26日 第1回「統合医療」のあり方に関する検討会議事録
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000029z6o.html
厚生労働省 「統合医療プロジェクトチーム」第2回会合
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/04/s0426-9.html
厚生労働省 「統合医療プロジェクトチーム」第1回会合
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2010/02/s0205-17.html
平成29年度「統合医療」に係る情報発信等推進事業 実施団体の公募についてhttp://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000156171.html